「東洋医学ホントのチカラ 今年も元気に! 健康長寿SP~鍼灸・漢方薬・太極拳~」が放映されました!

2月27日19:30に放送されたNHK「東洋医学ホントのチカラ」。
漢方、鍼灸、太極拳、民間療法などが取り上げられました。

鍼灸のパートでは、運動後のふくらはぎの筋肉の状態のエコー評価、不安・うつ・パニック障害などのメンタルヘルスに関しての鍼灸、そして脳卒中に対してのリハビリを併用した鍼灸などが特集されました。

東鍼会新卒会員からレポートが届きましたので、みなさんに共有させていただきます。

 

 科学的な根拠に基づいた鍼灸

筋疲労を訴える患者さんは多いというエピソードから、番組では鍼灸師が使用する経穴(ツボ)について、エコー画像を示しながら科学的に筋血流の増加を示した、ということが放送されました。

「『合谷(ごうこく)』への刺激で『お腹が鳴らないようになる』」というエピソードは、鍼灸あるいは経穴への刺激の実体験としてお話しいただいたこと。鍼灸師としては、患者さんに感じていただいている反応ですが、登壇者に実感していただけたことはとても嬉しいです。

メンタルヘルスに対する鍼灸

パニック障害などのメンタルヘルスに対しての鍼灸では、東京有明医療大学の松浦悠人先生が施術をされていました。太衝(たいしょう)、神門(しんもん)、内関(ないかん)などを用い、2カ月間の継続治療を加えた結果が示されました。

お子さんを映画館に連れて行くことができずに悩んでいた患者さんが、鍼灸を受けた結果映画館に行くことができたというお話は、鍼灸師としてとても嬉しいエピソードでした。このほか、北里大学の伊藤剛先生が紹介された「ソフトボールを用いた背部兪穴に対しての刺激」も患者さんがご自宅で取り入れやすいものになっていました。

リハビリ領域における鍼灸

リハビリ領域では、東京大学の粕谷大智先生が出演され、脳卒中後遺症に対しての鍼灸治療が特集されました。東京大学などによると、中枢性疼痛における鍼灸治療では、合谷や足三里(あしさんり)など末梢穴への刺激により、下行性痛覚抑制系を賦活することで四肢の痛みを減らすことがわかっているとのこと。その結果、運動機能を高め、リハビリの質を高めることが示されました。「鍼灸ができること」がほかの医療職種の助けになり、患者さんの早期復帰に役立てることは、地域の鍼灸師にとっても有意義な内容だったと思います。

鍼灸の可能性

終わりに、AMDA(特定非営利活動法人)の活動が挙げられました。医療ボランティア組織であるAMDAは医師や看護師とともに鍼灸師も活動しています。

鍼灸は、東日本震災などの非常時にも、地域住民を助ける医療としても有効です。私は熊本県出身で、2016年の熊本震災時に、友人と母校の先生がAMDAで活動されていたことを期に鍼灸への道に踏み切りました。友人の多くは鍼灸で助けられました。

これからも鍼灸師として、多くの患者さんにできることをお返ししたいと思います。

生活における鍼灸だけでなく、被災地での活動として鍼灸が取り上げられたのは、鍼灸師として身が引き締まる思いです。また、鍼灸がまだまだ大きな可能性を持っていると感じられた内容でした。

※NHKのホームページでは、鍼灸で使用する経穴(ツボ)も紹介されています

https://www.nhk.or.jp/kenko/special/toyo/sp_1.html

 

寄稿:新卒会員 唐田 聖士/監修:広報部長 野村 森太郎