都民公開講座
三多摩ブロック学術講習会
【テーマ】
「澤田流太極療法」
―現代医学における胃腸の健全性との関わり―
【内容】
「澤田流太極療法」は昭和初期に活躍された澤田健先生が創始され、その臨床を詳細に記録したのが代田文誌先生であり、ご著書「鍼灸真髄」(医道の日本社刊)により一般に流布された。澤田流太極療法が、現代医学に基づいた鍼灸臨床にも大いに関連する特筆すべき事項として①太極としての人体の捉え方であり②その人体機能を上焦・中焦・下焦に分け、その各部位に体温発生源を目的とした基本穴を設定し透熱灸による体温の確保を担わせ、それを「養生の基本」したことにある。
この解釈は現在、現在医学でもEBMが得られ、常識となった正常体温保持=免疫力保持に繋げて考えることで非常に意義深いものがある。
また、澤田流太極療法に用いられている基本穴は陽明経に関連するものが多く、そこに透熱灸を用いた目的が「脾・胃の健全性」にあったこと、それが抗生物質のない時代の免疫力の確保に重要な意義があったと理解できる。
この度、このような機会を得て「澤田流太極療法」の持つ本来の治療の意義と、それを現代の鍼灸臨床にどのように活かすべきなのかを実技を交えてお伝えしてみたい。
【日時】
2023年10月29日(日)13:30~15:30
開場 13:00~
講義 13:30~14:20
実技指導 14:30~15:30
【講師】
山田 勝弘先生
鍼灸学会 Tokyo 会長
日本鍼灸理療専門学校 講師
山田鍼灸治療院 院長
【会場】
小金井市商工会館2階会議室
小金井市前原町 3-33-25
JR中央線武蔵小金井駅 南口6分
【会費】
1,000円
【お申込み・お問合せ】
(公社)東京都鍼灸師会 副会長
菅野幸治 TEL 042-628-5355