3月27日(日) 【WEB】第3回 東京都福祉保健局委託講習会

お知らせ 講習会情報

令和3年度 東京都 福祉保健局委託講座「慢性疼痛と鍼灸」

東京都鍼灸師会では、毎年、東京都福祉保健局より委託を受け、講習会を実施しています。本年度は「慢性疼痛と鍼灸」をテーマに、全3回の講習会を実施します(第1回11/28(日)、第2回2/27(日)、第3回3/27(日))。
東洋医学の第一線で活躍中の講師陣を迎え「長引く痛み」に対する鍼灸について学びます。

※今回の都委託講習会の受講希望のお申し込みが直ぐに定員になり、大変ご好評頂いております。これを受けまして、東京都鍼灸師会として、さらに配信設備を整え、定数を300名に引き上げさせていただくことになりました。

 

【2021年度 第3回 東京都福祉保健局委託講習会】

2022年3月27日(日)
13:00~14:30(12:30よりZoomに入室可)質疑応答含む 90分

【演題】

紫雲膏灸の特徴と痛み治療

 

【講義内容】

越石鍼灸院では、疾病の違いに関わらず、紫雲膏を用いたお灸(以下、紫雲膏灸)にて治療を行っています。紫雲膏灸とは、皮膚に漢方軟膏の紫雲膏を塗布し、その上に艾炷をのせて点火して行う灸法の総称である。また、最近では自社開発の「お灸バーム」を用いて臨床に応用しています。「糸状灸」と「多壮灸」と呼ぶ2種類の紫雲膏灸を独自に発展させて、越石式灸法として用いています。「糸状灸」は皮膚面上の適当な範囲に紫雲膏を点状に付け、その上に糸状に捻った艾炷を載せ、点火して指で1~3分消しする方法です。皮膚面上に2~5cm間隔でたくさんのせて、リズムよく点火していきます。「多壮灸」は紫雲膏を取穴部に厚めに塗り(直径約4mm、厚さ約3mm)、その上に小豆大の艾炷を載せて点火する方法です。少しずつ艾炷を大きくしながら灰の上に重ねて3~5壮行います。使い分けは、ぎっくり腰、寝違い、外傷などの急性の痛みや炎症部位には通常糸状灸を用い、慢性疼痛部位には多壮灸を用います。この2種類の灸法を駆使することによって灸治療の適応は広がり、急性症から慢性症、小児から高齢者、未病から難病まで、幅広く対応することが可能となります。また、紫雲膏灸の大きな特徴は、熱くなく、痕にならず、心地よいことです。その上、治療効果が高く、禁忌がほとんどないため、患者が安心して通うことができます。

今回は、疼痛疾患に対する灸法ということで、紫雲膏灸の特徴を説明して、疼痛疾患の症例をいくつか提示した後、実際の治療実技をオンラインにて配信させて頂きます。艾のひねり方、数、リズム、消し方がポイントとなりますのでご注視頂ければと思います。

灸治療の需要は高く、今後ますます必要になってくる治療法であると確信しています。今後の展望としては、コロナ禍が落ち着いた後に、鍼灸師や一般向けに正しいお灸の普及活動に従事したいと考えております。日々の臨床に灸治療をプラスして臨床の幅を広げて頂ければ幸いです。

 

 

【講師】


越石 まつ江(こしいし まつえ)先生

プロフィール

【略歴】
越石鍼灸院 院長
1968年 立正大学 卒業
1982年 日本鍼灸理療専門学校 卒業
安藤譲一氏(元日本鍼灸理療専門学校副校長)に師事し、灸法習得
越石鍼灸院開業 現在、開業40年目

【活動】
2015・2017年 イギリスにてモクサアフリカ主催 越石式紫雲膏灸セミナー講師
2016年 WFAS(国際鍼灸連合会学術大会)実技セッション 講演
(公社)全日本鍼灸学会認定(認定番号:155)

【著書・出版物】
「お灸によるアトピー性皮膚炎の治療」, 疾患別治療大百科シリーズ6, 医道の日本社
「紫雲膏灸による骨粗鬆症の治療」, 医道の日本 70(11), 43-49, 2011
「紫雲膏灸による喘息の治療」, 医道の日本 75(12), 114-119,2016
DVD「越石式灸テクニック」

【開催方法】

ZoomアプリによるWebセミナー
(期間限定で録画配信あり。視聴は申込者のみ可)

 

【申込期限】

2022年3月21日(月)

 

【定員】

先着300名 (定員に達し次第、受付終了とさせていただきます)

 

【参加費】

どなたでも無料

 

【お申し込み方法】

お申し込みはこちらからお願いします。※定員となったため、締め切りました。
(申込者には、講座4日前にメールでZoom招待URLと講義資料を送信いたします)

〇「特定商取引に関する法律」第11条に基づく、通信販売についての表記
くわしくはこちらをご参照ください。

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