『これが介護予防の現場』  鈴木 達哉先生の投稿です。

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『これが介護予防の現場』

マルサン鍼灸院 鈴木 達哉

2015年3月に行われた、日本鍼灸師会主催「介護予防運動指導員養成講座」を受講した私は、 その内容に強い感銘と使命感を覚えました。これから超高齢化社会を迎える日本には本当に必要不可欠な内容です。鍼灸師・マッサージ師であれば、この講習会で学べることは生涯の宝になり得ると、自信を持って言えます。

この講習会が行われた5日間で、私の中で鍼灸マッサージ師としての可能性が広がりました。 本当に目の前が明るく開けていくような思いを感じました。その気持ちは今でも忘れられません。「もっと私たちを必要としている人がいる」。それを知ることができたのは、今でも私にとって、鍼灸マッサージ師として活動する上での原動力になっています。

講習会終了後、どうしても講習会で学んだことを実践している現場を見たくなり、講師を務めた先生に、「介護予防の運動教室を実際に見学させてほしい」と申し出ました。その場ですぐに快諾してくださり、伺えることになりました。

実際に見学と少しのお手伝いをさせていただいて感じたことは主に2つです。1つめは、「講習会でやたことをそのまま実践している!」ということ、2つめは「講習会で感じた使命感がより強くなった」ということです。

講習会受講後から見学に伺うまで、実はこんなことを思っていました。「講習会の内容はあくまで初級者向けの基礎編なんだろうな」と。ところが、そんな気持ちを持っていたことが恥ずかしくなるくらい、見学初日で消えました。本当に講習会で我々が学んだことをそのまま実践されているんです。もちろん私が講習会で行なった拙い模擬実技とは比べ物にならないほどのものではありましたが、これには正直驚きました。 「この講習会で学んだことは、先輩方も継続して実践されている、最も重要な“根幹”の部分だったんだ!」と喜んだことを覚えています。

その介護予防教室に参加されていた参加者の皆さまと少しお話しを伺ったところ、こんな声が非常に多く聞かれました。「最近歩けなくなってきたからここに参加して足腰を強くしてまた山に登りに行きたい」「家族に迷惑はかけたくないから、これからも元気でいるために来たんだよ」「できるだけ自分のことは自分でやりたいよ、人の世話になるのは、私は情けなく感じるからね」。もちろんこの介護予防教室に参加される方は、もともとそういった意識の高い方々だと思います。ですが、そういった方々の“生の声”を伺えたのは、また更に私のモチベーションにつながりました。歳をとっていけば、何かしらの体調不良が出るのはある程度仕方ないかもしれません。でも、やはり最後まで、自分のやりたいことをやりたい時にやれて、家族にも迷惑をかけずに過ごせることは、本当にたくさんの方が望んでいることなんだと、肌で感じることができました。

これから加速的に高齢化社会が進んでいく昨今、地域医療を支える一員として、我々鍼灸師・マッサージ師が貢献できる範囲は一層広範囲になってきます。その上で、この介護予防運動指導員養成講座が果たす役割は、大変重要だと思います。これから、この講習会に出て学ぼうと考えている方は、是非、運動教室の現場を見学されることをお勧めします。講習会で学んだことが“本当に役に立つことを学んだ”と、確信が深まると思います。

最後に、この講習会をとおして、たくさんの鍼灸師・マッサージ師が、介護予防運動の必要性と可能性に気付き、何より我々を必要としている、よりたくさんの方々に、我々の手が届くことを切に願っています。