はり灸の効果

はり きゅう治療は健康に欠かせません

現代社会での私たちの生活は、10年20年前と比べると情報機器などの発達により生活のリズムのスピードが速くなったような気がします。そんな、現代ですが皆様の身体は適応できているでしょうか。睡眠、食事、運動どうでしょう・・・しっかりとれていますか?

最近、「はり・きゅう」の治療、そしてその効果は、日本だけでなく特に欧米で非常に注目を集めています。

そんな「はり・きゅう」の治療をゆったりとした気分でお受けになってみてください。健康であることの素晴らしさ、大切さを改めて実感していただけることと信じております。

はり きゅうは「東洋医学」

おおきな宇宙という自然の中で生活している人間を、こころとからだで形づくられた小宇宙と考えます。小宇宙の中を、気と血が流れ人間は生きています。この大宇宙と小宇宙、気と血のバランスがくずれた時、病気になると考えるのが、東洋医学の疾病感(しっぺいかん)です。

はり きゅうは、そのバランスを調整する医術なのです。
治療の基本には、経絡と経穴(ツボ)があります。経穴(ツボ)は、長い歴史の上で経験的に見つけられた特別に治療効果のある体表上のポイントで、全身には365の代表的な経穴(ツボ)があります。それらの経穴(ツボ)は気血の流れにしたがって、14本のルートに分かれ、これを経絡といいます。経絡と経穴(ツボ)の関係は丁度、鉄道の路線と駅のように考えていただくと解りやすいでしょう。

病気の予防に

2000年以上前に書かれた「黄帝内経」という医書に「未病を治するは名医なり」とあります。これによって、当時すでに はり・きゅう は予防に重点をおいた治療を行っていたことが解ります。

西洋医学では、病名が決まってから治療が始まりますが、副作用のない はりきゅう治療では健康の維持、疲労の回復、成人病の予防等を目的として定期的にお受けになることをおすすめします。

特に現代の生活は、肉体的、精神的にもストレスのたまりやすい環境です。からだがだるい、肩や首がこる、よく眠れない、食欲がない等、といった病気の前兆ともいえる症状の、半健康状態の人々が増えつつあります。

この様な時、ぜひ予防に役立つ はりきゅう治療で健康なからだを維持し、元気な毎日をお過ごし下さい。

鍼(はり)術・灸(きゅう)術 について

鍼術


“鍼(はり)術とは・・・

「鍼術とは、一定の方式に従い、鍼をもって身体表面の一定部位に、接触または穿刺、刺入し、生体に一定の機械的刺激を与え、それによって起こる効果的な生体反応を利用し、生活機能の変調を矯正し、保健および疾病の予防または治療に広く応用する施術である。」 と定義されています。

灸術
灸(きゅう)術とは・・・

「灸術とは、一定の方式に従い、艾(もぐさ)を燃焼させ、またはこれに代わる物質を用いて、身体表面の一定部位に温熱的刺激を与え、それによって起る効果的な生体反応を利用し、生活機能の変調を矯正し、保健および疾病の予防または治療に広く応用する施術である。」 と定義されています。

医道の日本社:鍼灸理論東洋療法学校協会編より

鍼(はり)灸(きゅう)治療の特徴

経験療法原始人が外傷を受けたり、痛みを覚えた場合には、本能的にその部分に手を当て、圧したり揉んだり、あるいはなめたり、さらには泥を塗ったり、木の葉を貼ったりしたと思われます。やがて文明が進歩し、火を利用したり、磨製石器を使用したり、金属を使用するようになると金属製の鍼が治療に応用されることになり、より効果的に、その場その場に応じた治療が選択されるようになったと思われます。そして、時間の経過とともにそれらの経験が集積されていったと考えられます。

 

古代思想の影響
古代の文明が1つの頂点に達した時期(中国では戦国時代から前漢まで)に、医学もその最も新しい体系化された思想の影響を多分に受けたようです。それは、陰陽論、五行説、気の思想などで、これらにより、対立、相対比較、相互関係の考え方が具体的に認識されはじめました。さらに当時完成の途にあった蔵象学説、経絡学説とあいまって、自然と人間を一貫する法則が求められ、鍼の治療は複雑化しました。

 

現代自然科学観
治療学の特徴は、理由づけはどうであれ効果があるという一点にしぼられます。二千年以上、東アジア一帯で鍼術が伝えられてきたのはそのためですが、現代では、より有効に鍼術を応用する目的をもって、自然科学的な観点から、データが蓄積されています。鍼術は灸術に比較して国際的に研究が拡大され、多くの業績があがっているので、やがてそれらより理論を抽出することがなされ、鍼治療について、その適用範囲、治療方針がはっきりと定まり、臨床と密接に関係づけることが可能となるでしょう。そのように明確な予測性をもったものこそ、真の鍼灸論と呼ばれるべきものであります。

医道の日本社:鍼灸理論東洋療法学校協会編より

はりきゅう治療の適応となる49疾患
WHO(世界保健機関)の見解 1996年
  • 上気道疾患:慢性副鼻腔炎
  • 呼吸器系疾患症状:扁桃摘出後疼痛、急性扁桃炎、咽頭炎、喉頭炎、気管支喘息
  • 眼の疾患:近視
  • 口腔の疾患・症状:抜歯疼痛
  • 内科疾患・症状:下痢、過敏性腸症候群、便秘、腎石疼痛、胆石、胆石疝痛、胆道回虫症、胆道ジオキネジー、狭心症を伴う虚血性心疾患、高血圧、低血圧、不整脈、白血球減少症
  • 神経学的及び筋・骨格系疾患・症状:上顆炎(テニス肘)、頚部筋筋膜炎、頚椎炎、上腕肩甲関節周囲炎(肩関節周囲炎)、慢性関節リウマチ、変形性膝関節症、捻挫と打撲、頭痛、片頭痛、緊張性頭痛、坐骨神経痛、腰痛、ヘルペス後神経痛、三叉神経痛、遺尿症、尿失禁、尿閉、メニエール症候群、神経循環性無力症
  • その他の疾患・症状:月経困難症、分娩の誘発、月経異常、女性不妊、男性不妊、インポテンス、肥満、片麻痺、うつ病、アルコール中毒、薬物中毒、術後疼痛

 

  • 公益社団法人日本鍼灸師会 地域ケア推進委員会・広報普及IT委員会発行
    IMG_20170905_0001-001【科学も認めるはりのチカラ】PDF版はこちらをクリックしてください。
    ◆鍼の効果の本質—-向ホメオスタシス       (公財)国際全人医療研究所代表理事
                   国際学術大学院大学ピクトル・フランクル講座名誉教授
                                千代田国際クリニック院長
                                    永田 勝太郎先生
    ◆鍼治療の自律神経調節・抗ストレス作用、鎮痛作用   ウイスコンシン医科大学教授
                                    クリニック徳院長
                                      高橋 徳先生
    ◆鍼刺激による血液循環改善作用の反射性メカニズム  東京都健康長寿医療センター
                              研究所
                              自律神経機能研究室 研究部長
                                     堀田 晴美先生
    ◆世界で注目される「はりきゅう」               医療法人社団聡叡会
                              あすかクリニック紀尾井町院長
                      一般社団法人日本統合医療支援センター代表理事
                                      織田 聡先生